はじめに
本屋が減ってきている。その原因はなんでしょうか。
「本が売れない」、「ネット書店(イコール帝国)があるからリアル書店なぞ必要ない」、「図書館で借りれば無問題」と邪推すればキリがありません。取り巻く現状が音速になっているのに旧来通りのスピードで運行しようとする、その腰の重さにこそ原因があると個人的には思っております。
面白い。実例を挙げての、店頭(アマゾン・MJ)在庫や取次倉庫を軸に考える出版流通。物流やシステム投資の怠慢と機動性の希薄さが帝国の後塵を拝する結果に繋がっているというのが個人的な印象。 / “「品切れは何故おこるのか?」 科学的に…” http://t.co/EnTjq06ead
— 積読書店員ふぃぶりお (@fiblio2011) 2015, 9月 13
このような「書店減少」・「出版不況」という有難くない枕詞で語られがちな業界の中において、規模の大小を問わず、本屋の頭を悩ませている問題があります。それは、人員不足や技能の伝承もあります。けれども自分で蒔いた種でもないのに引き起こされて、各方面が頭を悩ませる問題があります。
タイトルに掲げた、いわゆる「万引き」です。そして、強調しておきたいことがひとつあります。今まで複数回ツイートもしてきてクドいようですが何度でも言います。
あれは「万引き」ではなく「窃盗」であると。本記事では、本屋が減る間接的な原因のひとつ(と私が考える)「万引き」問題を取り上げます。
「万引き」とも言われますが、正確には「窃盗罪(10年以下の懲役or50万円以下の罰金)」だと補足しておきます。"書籍の万引きという行為がいかに大きな損害を与えているか。周知は欠かせない。" / “「万引きで本屋がつぶれる」ってマジ…” http://t.co/L28T0jHMNw
— 積読書店員ふぃぶりお (@fiblio2011)2015, 4月 20