本屋の書籍ジャンル担当者は、何をしているのか~理工書を例にした書店員の業務内容~
いまのお店にやって来て、そして理工書担当者として、はや数か月ほどが過ぎようとしております。
今回は、理工書を例にした書店員の「業務内容」、『本屋の各書籍ジャンル担当者がどのような仕事をしているのか』を明文化すると同時に、自分自身の記録として後日振り返ろうとする目的の記事となっております。
主に業界クラスタの皆さま向けの記事ではありますが、普段本屋をご利用される方に向けて「本屋の棚がどのようにつくられているのか」を公開すると共に、ご覧いただくことで「近くのお店に行ってみよう!眺めてみよう!」と思っていただく契機となれば、と願う記事でもあります。
忙しさにかまけていると「つまんねー棚作ってんなよ」と叱咤されるのです。棚には気持ちがこもるのでしょう。POPや装飾、選書では無くそれ以前の問題で、具体的にどうじゃ無くて「つまんねー棚」と「面白い棚」は存在していて、それは大抵、棚を作る本人が一番よく分かってるものです。
— yoshino (@ehon_mama) 2015, 6月 27
yoshinoさんの言うところの「つまんねー棚」かもしれませんが、私の時間と愛情と願いを込めて耕している最中の棚。「面白い棚」への道のりは長く険しいものだと自覚しておりますが、一人でも多くの方の役に立てることを祈って、黙々と棚を耕しております。
絶対にすべての愛を降り注いだ棚にしてやる! そう意気込む、私ふぃぶりおなのであります!! (そして積読行為への格好の言い訳w)
記事を書く意図
まずは、この記事を書く背景をお伝えしなければなりません。
*1:本写真は、理工書棚のイメージ画像として、某書店様に好意で撮影をお許し頂いた売り場写真です。私が追い付けない素晴らしいフェアをお作りになられる方。
ネット書店の支払い方法や配送から考える、アマゾン帝国の優位性と揺るぎない地位!?
みなさま本やコミックや雑誌はどこで買いますか?
私は、もっぱらネット書店の利用が絶賛増加傾向にございまして……紙書籍:電子書籍の購入比率が、1:2を超えているのではないかと秘かに心配している、いちおう書店員でございます。
さて、私もヘビーユーザーへの階段を上りつつ*1の、今回は業界ネタの中でも、以前から申し上げたかった「ネット書店」をテーマに取り上げます。現状を比較しつつ、ネット書店に必要なことを考える記事となっています。28日の記事公開から、さらにリンクを一部追加しました。
まずは事例として、先月から「ネット注文→リアル店舗受取」のO2Oへと重い腰を上げた大手書店チェーンの下記ニュースから。
紀伊國屋書店の店舗受取サービスが始まった件
小見出しの通り、紀伊國屋さんが、ネット注文を受け付けた上で、商品を店舗で受け取るサービスインとのこと。さっそく、関係記事から気になるところを引用いたします。
*1:とは言うもののブックウォーカーで言うところのキング以上は経験がないのでまだまだ一般ユーザーに違いない! 「キング」とはブックウォーカークラブ | 電子書籍ストア-BOOK☆WALKERで言うところの月間5万以上散財!